決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
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<概要>

企業をお金の面で評価するための財務3表の見方を、事例を含めて分かりやすく解説。

<対象>
全てのビジネスマン。


<感想>
会社のお金のしくみを理解するのにもってこいです。非常にオススメ。
こちらの本を組み合わせて読むとより理解が深まります。

<内容>

1.イントロダクション
財務3表とは、企業で使われている3つの決算書のことで、構成と役割は以下のようになっています。

@貸借対照表(B/S) ⇒ 会社の今の状況を表す
A損益計算書(P/L) ⇒ どれだけの収益があったか表す
Aキャッシュフロー計算書(C/S) ⇒ 会社にどれだけの現金があるか表す


これらの情報は、投資家や債権者にとって企業の実態を知るために非常に重要な判断材料になります。また、ビジネスマンにとっても自分の会社が上層でどんなことが行われているか、トップがどんなことをしようとしているかを会計面から知ることができる有用な情報になります。

会計は簿記の知識が必要になると思われがちですが、簿記は「決算書を作るための分野」であり、決算書を読み解いて会社について考える分野ではないため、「会計の知識をつけるために簿記をやろう」と意気込むと、僕みたいに途中で「なんでこんなことやってるんだろう?」とドツボにハマる可能性があります(笑)



2.財務3表が示すもの
会社は「お金を集め」、「何かに投資し」、「利益を上げる」というプロセスで活動していますが、財務3表は、これらの活動を理解するための道具です。

1)貸借対照表
会社の今の状況を表すものですが、具体的には
@どこからお金を集めてきたか(負債の部、純資産の部)
Aお金をどう使っているか(資産の部)

で構成されています。
会社を見るときには売上や利益にまず目が行きますが、今の会社の状況や会社のこれからを判断するためには、下記の損益計算書よりも重要だといえます。

2)損益計算書
売上と費用、そしてその差分の利益を表すものです。
財務3表の中では最も分かりやすい決算書ですし、ほとんどの人がまず目を向けるものだと思います。

利益は、いくつかに分類することができ、それぞれ評価項目は異なります。
 売上:会社全体の売上
 粗利:売上から原価を引いたもの
 営業利益:粗利から営業活動に必要な費用を差し引いたもの
 経常利益:営業利益から本業以外の損益を差し引いたもの
 純利益:経常利益から臨時に発生した損益を差し引いたもの


企業が追い求めるべきは売上ではなく利益です。これを見れば分かるように、利益=売上−費用なので、売上があるから、必ずしも会社が優れているわけではありません。逆に売上を出すために膨大な費用がかかればほとんど利益は出ないことになり、会社を圧迫することになります。

そして注意しなければならないのが、利益があるから、会社には同じだけのお金があるわけではないということです。なぜかというと、会社での売上の大半が「売掛(簡単に言うとツケ)」なので、売掛で売上が上がっても、すぐに現金が入るわけではありません。

3)キャッシュフロー計算書
会社にどれだけの現金があるかを表すものです。
利益が上がっても現金がなければ、研究や設備に回すお金がなくなりますし、下手すれば銀行に返す金がなくなって黒字倒産にもなりえるので、現金を表すことは非常に重要です。

キャッシュフロー計算書は
@営業キャッシュフロー ⇒ 利益による現金
A投資キャッシュフロー ⇒ お金をどこに投資したか
B財務キャッシュフロー ⇒ お金をどこから集めてきたか

で構成されています。
これら3項目を、プラスになっているか、マイナスになっているかを見ます。
営業キャッシュフローがプラスになっていれば、利益で現金があることがわかりますし、投資キャッシュフローがマイナスになっていれば、会社がちゃんと設備などにお金をかけていることが分かります。また、財務キャッシュフローがプラスになっていれば、銀行から借金をしたことが分かりますし、マイナスになっていればお金を返したことが分かります。

つまり、キャッシュフロー計算書はただ現金を表すだけじゃなく、会社の行く先を判断することができるのです。



3.会計で注意するべきこと

1)会計は企業をお金の面でしか評価しない。
決算での成績が良いからといっても、従業員にとって良い会社がどうかは分かりません。本当に良い会社か評価するためには、数字では分からないことが多くあります。

2)会計は主観的
会計は自然科学のように真理を追究するものではなく、一定のルールで運用されるものですが、会社のルールの採り方によって決算書の中身は変動します。例えば、利益=売上−費用ですが、費用の考え方を変えることで決算書の利益を見かけ上増加させることができます。

posted by Yusuke Komura | Comment(0) | 会計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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